干し柿

冬前の貴重な晴れの日。

家のすぐ脇にある「西条柿(さいじょうがき)」を収穫。

藁小屋の屋根のうえに父さんが登り、先が二股に割れた長い棒を使い採る。祖母が、ながらく干し柿作りをしていて、ちいさな頃は見た目が真っ黒な干し柿は得体の知れないもので口にすることはなかった。祖母が高齢になり干し柿が大好物だった祖父がなくなり、一時途絶えた干し柿作りでしたが、数年前に無性に食べたくて復活。昨年は、家の周りにいる獣に明日食べごろ!ってものを半分以上たべられるという悔しい思いをした。今年こそはと、父さんが張り切って100個!俺が採るから皮むいて干せ〜!というんだもん。剥きますとも母さんとひたすら剥きました。100個の干し柿が軒にぶら下がっている。カビないことと獣に食べられないことを祈りながら食べごろまで待とうと思う。

種小屋

土にふれ 香をかんじ 風をおこし 
むじゃきに
 私の声に耳を澄ます 
私のなかにこたえを 種まきを まるで長い冬の巣篭もりのように、大事にあたためながらゆったり準備をしています。 そろそろ雪解け間近かな。